お化け屋敷の魂の衝撃(4)

群衆の中で、そのジャイアントパンダが特に目を引いていた。ぽっちゃりとした大きな顔は、愛らしい表情を浮かべ、群衆の中に立っていた。よく見ると、まるでぬいぐるみが生き返ったかのように、お化け屋敷に入るために列に並んでいるようだった！

よく見ると、このジャイアントパンダは子供が抱えているものだった。ただし、このパンダはあまりにも大きかった。

身長1メートル50センチもあり、後ろの子供を完全に隠してしまうほどだった！

雲詩詩は言った：「誰がこんなにすごくて、このゲームをクリアできたのかしら！」

「そうだね。」雲天佑は突然嬉しそうに言った。「ママ、ママ、私たちの番だよ！」

お化け屋敷のスタッフがチケットのチェックを始め、雲詩詩から始まって奕辰くんまで、多くも少なくもなく、ちょうど15人だった。

しかし、奕辰くんの番になった時、スタッフは大きなジャイアントパンダを抱えているこの子供が一人のように見えたため、彼を止めた。

「坊や、お父さんとお母さんはどこ？子供の場合は、お父さんかお母さんの付き添いが必要なんですよ！」

奕辰くんはぬいぐるみの後ろから顔を出し、無邪気に言った：「ママと弟はもう中に入ったよ！」

スタッフは彼が先ほどチケットチェックを通過した子供と双子だと気づき、それ以上は考えずに注意を促した：「わかりました。でも、早く追いついてくださいね。はぐれないように！」

「ありがとうおばさん。」

おばさん……

スタッフは目じりを痙攣させた。彼女はまだ高校生なのに！

奕辰くんは彼女の不機嫌な表情も気にせず、ジャイアントパンダを抱えて急いで入場した。

スタッフは突然気づいて数歩追いかけて尋ねた：「あ、坊や！そのぬいぐるみ、預かりましょうか！」

その言葉が終わる頃には、彼はすでに入口から姿を消していた……

このお化け屋敷は日本式ホラーをテーマにデザインされており、日本式ホラーは独特の様式と東洋的な色彩を持っている。

特殊効果や血なまぐさい演出で恐怖を作り出す手法とは異なり、日本式ホラーは主に人間の未知なるものへの恐怖を利用し、背筋が凍るような映像や音響効果を作り出し、精神的に人の意志を破壊する。

入口の暖簾をくぐると、まるで暗闇と未知の世界に足を踏み入れたかのようだった！