466 罰も、ここまでにしよう

慕雅哲は冷たく口角を上げ、終始心ここにあらずといった様子だった。

その場の空気は一瞬にして気まずくなった!

宋恩雅も極めて居心地が悪く、先ほど慕雅哲に言うべきではなかった言葉を思い出し、どのように場を取り繕えばいいのか分からなくなった。

江綺夢は気まずく笑いを二つ三つ漏らしたが、心中では非常に不愉快だった。

今日は本来子供の日で、宋恩雅に宋恩熙を遊園地に連れて行かせ、子供に楽しい子供の日を過ごさせようとしたのに、無事に連れ出した子供が怪我をして病院のベッドに横たわっている。

事の顛末については、宋恩雅から大まかに聞いていた。電話では詳しく説明されなかったが、宋恩雅はすべての責任を奕辰くんに押し付けていた。

実際のところ、この宋恩雅にも責任があるのだ。

宋恩熙は彼女が連れ出したのだから、外では彼女が後見人、つまり保護者となる。子供が怪我をしたのに、彼女に責任がないわけがない。