第362章 私は唐寧の合法的な夫です

「どんな撮影だろうと、今日はこの唐家の敷地から一歩も出してやらんぞ！」唐老は助手に合図を送り、唐家の大門を閉めさせた。「唐寧、お前もそろそろ気を引き締めるべきだ。外のろくでもない連中との付き合いは、きっぱり断つんだ」

唐寧は大門が閉まるのを目の当たりにしたが、慌てる様子もなく、ただ唐老の方を向いて言った。「おじいさま、私を閉じ込めることはできませんよ」

唐老は唐寧を見つめた。実のところ、彼も唐寧がもはや昔の我慢強い子供ではないことをよく分かっていた。彼女の意志は以前よりもさらに強くなっていた。しかし、表向きにはこう言った。「閉じ込められるだけ閉じ込めるさ」

唐萱はまだ地面に跪いて泣いていたが、口元には冷ややかな笑みを浮かべていた。唐老の目的が唐寧を家に戻すことだと分かると、すぐに立ち上がり、唐老に向かって不気味な笑みを浮かべた。「おじいさま、唐寧を家に戻すつもりなんですね？」

「ここは元々彼女の家だ！」

「あの小さな私生児が？何の資格があるというの？」唐萱は言い終わるや否や、テーブルに駆け寄り、果物皿からフルーツナイフを掴んで自分の手首に当てた。「私がこう言ったらどうですか？彼女がいるなら私はいない、と」

「唐萱……」老人は即座に慌てふためき、杖をしっかり突くこともできないほどだった。「何をする気だ！」

「おじいさま、私も本気ですよ。この家には、彼女か私、どちらかしかいられません！」言い終わると、唐萱は唇を噛みしめ、手首に即座に血の跡が現れた……

「馬鹿なことをするな」老人はすぐに駆け寄り、唐萱の手首を掴んだ。そして助手に向かって言った。「早く救急箱を持ってこい！」

唐萱は老人が自分を一番可愛がっていることを確認すると、すぐに老人の胸に飛び込んで泣き出した。「おじいさま、今のままじゃダメなんですか？どうして外の人を家に戻す必要があるんです？唐寧は9年も外にいられたってことは、唐家を自分の家だと思ったことなんてないってことでしょう。みんなで苦しむ必要なんてあるんですか？」

「話し合えばいいだろう。なぜそんな馬鹿なことをする？」老人はほとんど怒りで胸が潰れそうだった。

「おじいさま、約束してください。唐寧を戻さないって。まず約束してください」