第361章 唐寧は今日どこにも行けない

陽光が柔らかな朝、唐家。

  豪華な客間の階段の上に、唐老は黒いスーツを着て杖をつき、背筋をピンと伸ばして立っていた。冷たい眼差しで下に並んでいる子孫たちを見渡した。

  家の恥が暴かれ、唐萱は罰として跪かされ、唐ちちと唐ははは老の右側に立ち、唐家の姉弟は反対側に立っていた。

  唐萱以外に、次女の唐藝晨、四女の唐靖宣も老に呼び戻された。唐寧は三番目だった。

  「今日、私は非常に困難な決定をしようと思う。もう一人の孫娘を唐家から追放しようと思う」老は重々しく言った。「何か意見はあるか?」

  「お父さん……」唐ちちは驚いて小さな声で叫んだ。

  「お前は一番発言する資格がない。これはすべてお前が引き起こしたことだからだ」老は直接唐ちちを遮った。

  「おじいさま、納得できません!」唐萱は身を起こして言った。「唐寧のために、あなたは自分の実の孫娘を追い出そうとするんですか?」