第375章 優劣つけがたし

周りの美食評論家たちの様々な評価を聞きながら、食事に夢中になっている小桃ちゃんは、もぐもぐしながら言った。「すごい!全部美味しすぎて、選べないわ!夕ねえさん、あなたはどう思う?どれが一番美味しいと思う?」

寧夕は顎に手を当てて、じっくりと考えてから言った。「確かに甲乙つけがたいわね。デザートと前菜に関しては、西洋料理は中華料理より優位に立っているわ。ダニエルさんのこれらのデザートは芸術品のように繊細で、味も素晴らしいわ。でも中華料理のメインディッシュの方が少し上かもしれないわ。さっきある美食ジャーナリストが言っていたように、中華料理には人情味があるの。料理の名前を聞くだけでも分かるでしょう?それぞれの料理名には特別な意味が込められているのよ……」

小桃ちゃんは何度もうなずいた。「そう言われてみれば本当にそうね。優劣をつけるのは難しいわ……」