第473章 超絶イケメンな俺様

寧夕は明かりをつけなかった。これらの殺し屋たちにまだ援軍があるかどうか分からなかったため、ナイトビジョンゴーグルを装着し、慎重に二階から降りていった。

すでに息絶えている殺し屋たちの傍らに歩み寄り、彼らの身元に関する物を探し出した。

「Bランク……」寧夕は少し驚いた。この数人は、なんと「原罪」のBランクの殺し屋だった。

いわゆる「原罪」は、中世末期にまで遡る、世界で最も信頼性と影響力のある殺し屋のランキングだ。特に前回の世界大戦が勃発した際、「原罪」の存在は頂点に押し上げられた。

それは最大の家族勢力であるだけでなく、一部の小国でさえも、当時「原罪」のトップクラスの殺し屋を雇用することを選んだ。

存在することは原罪なり

原罪は消滅すべし

世界は原罪に満ち、欲望の炎に耐えかね、歯を食いしばる

原罪の力を以て世界全てを滅ぼすべし

この言葉は、「原罪」の中で最も神聖な「聖書」として称えられていた。

そして、いわゆるBランクの殺し屋は、「原罪」の中では中下層に属し、Bランクの上にはAランクの殺し屋がいる。

「ふふ、Bランクの殺し屋を雇って、あの人を殺そうとするなんて……」寧夕は首を振った。まさに死に急ぐようなものだ。

「原罪」は何かの殺し屋組織でもなく、完全な体系を持つ勢力でもない。それは単なるランキングリストであり、世界級の殺し屋のほとんどが「原罪」のランキングに載っている。ランク付けは星で表され、「原罪」の殺し屋ランキングを通じてのみ、それらのトップクラスの殺し屋を雇うことができる。

このようなBランクの殺し屋たちは、「原罪」の一支部のランキングに属するだけで、「原罪」本体のランキングに載る資格すらない。

だから寧夕は不思議に思った。一体誰が、Bランクの一般ランキングの殺し屋を雇って、あの人を狙おうとしたのか。

「僕みたいにカッコいいのは、他のゲームだと大体主人公なんだよ!」

この時、先ほど寧夕が一階に落としたフィギュアが、親指を立てて真っ白な犬歯を見せながら、ハハハと大笑いしていた。

寧夕は笑みを浮かべ、そのフィギュアを拾い上げた。「本当に私のラッキーアイテムね。今回はありがとう!」

「僕はスーパースーパーカッコいいんだ!」

寧夕:「うーん……そうは見えないけど。」

「本当の実力を見せる時が来たんだ!」