第472話 少年、何発欲しいの?

「あはははは、あなたたちはおばさんみたいね!」

「あなたたちはガラス製品ね、触れたら壊れちゃう!」

ゲームのフィギュアの嘲笑する声が響き渡ると、二人の黒服の殺し屋は思わず一瞬固まったが、それでも手を出すのを我慢した。

「バカどもめ、ここは神様さえ踏み入れない場所なのに、自ら死に場所を求めに来るとは!!!」

フィギュアの音声効果は、男性の声になったり女性の声になったり、時には低く唸り、時には澄み切った声を響かせた。

「たった998円で、息もできないほど気持ちよくなれますよ……」

「おかしいな、何か撃ちたくなってきた」

「私には二丁の銃がある、一つは射って……もう一つは……あっ!」

「何かが、流れ出てる?」

フィギュアのゲームボイスが絶え間なく響く中、二階にいる寧夕は口角を少し引きつらせた。確かにこれらのセリフは彼がプレイしていた対戦ゲームからのものだが、このように続けて聞くと、あるいは単独で聞くと、どこか変な感じがする。うん……変な感じが……