第440章 死んでもお前を道連れにする

以前から彼は何か変だと感じていた。なぜ霆驍さんがこんな不気味な場所で会おうとするのか……

「石逍、逃げろ！早く逃げろ、罠だ！霆驍さんはここにいない、いないんだ！！！」熊志は獣のような叫び声を上げ、額に青筋を立て、目は血走っていた。

石逍が何かを言い出す前に、この廃倉庫の巨大な照明が点灯され、一瞬にして漆黒の闇が眩しい朝日のような光に変わった。

「ドーン！！！」

強い光に照らされ、石逍と熊志たちは思わず目を閉じ、その直後に倉庫のドアが激しく閉まる音が聞こえた。

石逍が強い光に完全に慣れて振り返ると、倉庫の鉄のドアはすでに閉まり、施錠されていた。

「ハハハハ、このバカどもが！！」

倉庫の奥から雑然とした足音が聞こえると同時に、石逍たちは誰かが下手な中国語で罵っているのを聞いた。

数回呼吸する間もなく、タイトなTシャツを着た四人の外国人の大男が現れ、その後ろには髪の乱れた黒服の外国人女性が続いていた。

はげ頭の大男の一人は、腕、首、さらには頭にも派手なタトゥーを入れており、石逍と熊志を見る目は、まるで死体を見るかのようで、目には嘲りの色が浮かんでいた。

この時になってようやく石逍は完全に理解した。大陸霆驍はここにいないどころか、そもそも彼らと約束などしていなかったのだ。洪震豪のあの犬畜生が彼らを裏切り、自分と熊志をここに騙し込んだのだ！

「洪震豪、てめえの母ちゃんが爆発しやがれ！てめえのばあちゃんを犯してやる！！」石逍は真っ赤な顔で罵った。

洪震豪について、石逍と熊志は全く疑いを持っていなかった。以前洪震豪がメールで陸霆驍がここで待っていると伝えてきた時、二人は何も考えなかった。まさか結局罠に嵌められ、洪震豪が內通者だったとは！

「ハハハハ、このバカ豚どもめ！」タトゥーだらけのはげ頭の大男が大声で嘲笑った。

傍らで、外国人女性は鋭い眼差しを向けながら、黙って手の中の冷たい黒い銃を弄んでいた。

「お前ら……お前らは一体誰だ、陸霆驍を知っているのか！俺たちは陸霆驍の配下だぞ、何か企んでいるのか？！」石逍が連れてきた男の一人が、冷や汗を流しながら言った。

石逍はその男を横目で見た。こんな状況になって、もう何を言っても無駄だ。これらの外国人が誰であろうと、彼らをこの廃倉庫に騙し込んだ目的は明らかだった。明らかに彼らを殺そうとしているのだ！