第498章 やはり寧夕から離れられない

寧夕は医者ではないので、当然病気の治し方など分かるはずもなく、ただ本能のままに小包子ちゃんを慰めていた。

それに加えて、彼女自身も理解し難い不思議な心の繋がりも感じていた。

小包子ちゃんが少し動いたり、うめき声を出したり、眉をひそめたり、呼吸のリズムが乱れたりすると、彼女は自然と小包子ちゃんのどこが具合悪いのかを察知し、姿勢を変えたり、陸霆驍に毛布をかけてもらったり、小包子ちゃんの耳元で自分がずっとここにいることを囁いたりしていた。

寧夕が来る前、小包子ちゃんはベッドに横たわったまま、落ち着きなく不安な様子で、どれだけ多くの人が世話をし、周りを取り巻いていても、一向に落ち着くことができなかった。今は寧夕に抱かれ、小さな頭を彼女の肩に預け、とても安らかで快適そうに見え、徐々に甘い眠りに落ちていった……

傍らにいた医者や使用人たちは顔を見合わせ、皆ほっと胸をなで下ろした。同時に、全員が静かにし、少しの物音も立てないようにしていた。小さな坊ちゃんが目を覚ましてしまうのを恐れてのことだった。

もし今夜この若君に何か不測の事態が起これば、この部屋にいる全員が終わりだ！

坊ちゃんの状態で最も深刻なのは発熱ではなく、極度に衰弱し休息を必要としている状態にもかかわらず、常に緊張状態が続き、眠れないことだった。このような状態では病気が良くなるはずがない。

そして寧夕の到来は、間違いなく現在の最も重要な問題を解決した。

寧夕は小包子ちゃんを抱いてかなりの時間あやし続けており、陸霆驍は彼女が少し不快そうに腕を動かすのに気付いた。

これだけ長く抱いていれば、腕が疲れないはずがない。

陸霆驍は坊ちゃんの小さなベッドを整え、寧夕に坊ちゃんをベッドで寝かせるよう促した。

寧夕は抱いている小包子ちゃんを見て、小さな坊ちゃんの呼吸が安定し、すっかり眠りについているのを確認すると、ゆっくりとベッドの端に歩み寄り、身を屈めて、慎重に小包子ちゃんをベッドに寝かせた……

陸崇山と顏如意もようやく安堵の表情を見せたが、寧夕が小包子ちゃんをベッドに寝かせた途端、それまで甘く安らかだった小さな顔が一瞬にして歪み、体が微かに震え始めた。

坊ちゃんがまた発作を起こしそうなのを見て、二人の年配者は大いに驚き、まだ落ち着いていなかった心臓が再び喉元まで上がってきた。