第549章 完全に関係を断ち切る

宴會場内では、杯を交わし合い、香り立つ衣装に身を包んだ来賓たちが、寧おじいさまに祝いの言葉を贈り、縁起の良い言葉を口にしていた。

そして今夜最も注目を集めていたのは、間違いなく現在権力を握っている寧耀華一家だった。

外からの来賓は次々と到着し、それぞれが大物ぞろいだった。寧耀華のビジネスパートナーや、寧雪落の親友たち、そして権力のある友人たちが集まっていた。傍らにいた寧家の親戚たちは羨ましそうな目で見つめ、将来の利益のために次々と取り入ろうとしていた。

「玲玉さん、あなたは本当に幸せね。旦那様は有能で、お嬢様も優秀だわ！」

「一番羨ましいのは、素晴らしいお嬢様がいることよ。成長するにつれて美しくなるだけでなく、ますます有能になっているわ！演技も上手で、自分で会社も経営しているなんて！」

「そうそう、あの服のブランドは海外でも人気になってるわ。最近、サークルの奥様方が内部予約できないかって私に聞いてくるのよ！」

……

寧雪落は褒められて少し照れくさそうに、「おじさま、おばさま、お褒めに預かり光栄です。ただの暇つぶしの小さな試みに過ぎませんから」と答えた。

「実力があるだけでなく、性格も良くて、なんて謙虚なの。うちの子とは大違いよ。毎日トラブルばかり起こして！寧夫人、一体どうやってこんなに素晴らしい娘さんを育てたの？私たちにも教えてちょうだい！」と皆が莊玲玉に育児の秘訣を尋ねた。

莊玲玉は、自分の人生の誇りである娘を見つめながら、満面の輝きを浮かべて軽く笑い、「その点については、私には特別な経験はないのです。雪落は幼い頃から全く心配の要らない子でしたから」と答えた。

「まあ、本当に羨ましいわ！」

称賛の声の中、誰かが小声でつぶやいた。「そういえば……寧さまは一体何を考えていたのかしら。雪落さんのような素晴らしいお孫さんがいるのに、田舎から女の子を養子に迎えて、あなたの名義で育てることにして、後であんな騒動を起こすなんて……わざわざ面倒を招いたようなものじゃないかしら？」

寧夕の話題が出ると、莊玲玉の表情が一変し、少し居心地悪そうに「おじいさまが可哀想に思われて、善行をなさったのです……私たち後輩は、ただ年長者の意向に従っただけです」と言った。

この発言は明らかに寧夕との関係を完全に切り離すものだった。