一方、陸霆驍と小包子ちゃんたちが来たので、寧夕はケーキを食べ終わった後、おじいちゃんに別れを告げに行きました。
「おじいちゃん、もう遅いので、先に帰らせていただきます!」
今回は、おじいちゃんも彼女を引き止める口実がなく、名残惜しそうに彼女の手を握って、「時々おじいちゃんに会いに来てね!」
「必ず必ず!」寧夕は何度もうなずきました。
「あなたったら、私をなだめるばかりで、次に来るのはいつになることやら!さあ行きなさい、こんな遅い時間だから、運転手を手配して送らせましょう!」
「おじいちゃん、大丈夫です。友達が途中まで迎えに来てくれることになっています。」
「そう、じゃあ気をつけて帰るんだよ!」
「はい、おじいちゃん、さようなら!」
……
おじいちゃんと寧天心に別れを告げた後、寧夕は玄関へと駆け出しました!
あぁ、包子くんに会いに行くの~もちろん、小包子ちゃんよ~
ところが、玄関に着いたとたん、寧耀華、莊玲玉、そして寧雪落の三人とばったり出くわしました。
寧雪落は彼女を見るなり、すぐに気遣わしげに近寄ってきて、「お姉さま、もうお帰りになるんですか?」
「ええ。」寧夕は短く答え、少し不機嫌な表情を浮かべました。小包子ちゃんがすぐそこにいるのに、人に邪魔されて、嬉しいはずがありません。
「お姉さま、この辺は夜はタクシーを拾えないんです。少し待っていただけませんか?パーティーが終わったら、衍にいさんに送ってもらいましょう!」寧雪落がこう言ったのは、もちろん、そう言っても誰かが絶対に許さないことを知っていたからです。
案の定、莊玲玉はすぐに寧雪落を引っ張って、小声で言いました。「雪落、この馬鹿な子、どうしてそんなに気が利かないの?」
「お母さま、今はとても遅いし、この辺りはタクシーも拾えないし、お姉さまが一人だと危険です!」
莊玲玉は寧雪落に口を閉じるよう合図し、それから寧夕の前に進み出て、険しい表情で彼女を見つめ、いきなり詰問を始めました。「寧夕、一体何がしたいの?」
この時、寧夕は急いで帰る様子もなく、腕を組んで、口元をゆがめながら、ゆっくりと反問しました。「寧夫人は、私が何をしたいとお思いですか?」