第577話 妻が見合いに行くことに

寧夕は顎に手を当て、横目で陸霆驍の方向を見ながら、真剣に考えてから答えた。「彼は...威厳があって、才能豊かで、文武両道で、優しくてロマンチックで、賢くて勇敢で、成熟していて落ち着いていて、山河を呑み込むような気概があって、前代未聞で、雷のような威力があって、千年に一度の逸材で、戦略に長けていて、神業の域に達していて、月も恥じらうほど美しく、魚も沈むほどで、雁も落ちるほどで、国をも傾ける美しさで、天人のような存在で、七色の祥雲に乗っているの!!!」

陸景禮:「……」

陸霆驍:「……」

しばらくして陸景禮はようやく我に返り、口角を引きつらせながら、「それ本当に人間の話?七色の祥雲まで出てきたけど...そこまで大げさに言う必要ある?」

陸霆驍は今の気持ちをうまく言い表せなかった。寧夕の描写は確かに大げさだったが、その人が彼女の心の中でどれほど完璧な存在であるかがわかった。