第560章 無価の宝

「贈り物をよく確認してみて。寧雪落が何か細工をしたんじゃないかと思うの!」寧天心は警戒して言った。

異常があれば必ず何かがある。

寧夕は軽く笑い、寧天心に近づいて言った。「お姉さんは賢いわね。贈り物には確かに問題があるけど、ずっと私が身につけていたから、細工されてはいないわ。」

「じゃあ、何?」寧天心はさらに疑わしげに尋ねた。

「寧雪落は私がおじいちゃんに何を贈るか知ったみたいで、彼女が贈ったものは私が贈ろうとしているものと全く同じなの。もちろん、私のほうがずっと高価だけど!」

寧天心はすぐにその事情を理解した。「どうしよう?こうなると、おじいちゃんが気にしなくても、周りの人の噂が...小夕ちゃん、私が別のものに替えてあげましょうか?」

「大丈夫よ、おじいちゃんが気にしないなら、それで十分。」寧夕は贈り物を持って、すでにおじいちゃんの前に歩み寄っていた。「おじいちゃん、お誕生日おめでとうございます。」