第559章 贈り物に問題あり

寧耀華の贈り物は完全に無駄遣いだったが、寧雪落の贈り物には確かに心が込められていることが分かった。

この子は彼が翡翠を愛し、仏を好むことを知っていたので、特別に翡翠の仏珠ブレスレットを選んだのだ。

寧致遠がそのブレスレットを細かく観察している時、寧雪落は静かに彼の前に立っていた。

その不安と緊張が垣間見える眼差しに、老人の心は柔らかくなった。

寧雪落も幼い頃から可愛がってきた孫で、後に寧家の血を引いていないことが判明しても、決して冷遇することはなく、実の孫娘のように愛し続けた。ただ、長男夫婦の寧夕に対する態度が気に入らなかっただけだ。

寧致遠は長いため息をつき、口調を柔らかくして言った。「よい子だ。心遣いが嬉しい。この贈り物を、おじいちゃんはとても気に入ったよ!」