入り口で十数分間立ち往生した後、記者たちはようやく他の参加者たちの取材に散っていった。
宮尚澤は全く見知らぬ顔で、今日は病気で마스크をしていたため、当然ながら誰も注目しなかった。
しかし、彼らもそれで静かになれて良かったと思い、すぐに楽屋に向かって準備を始めた。
宮尚澤が通り過ぎる時、戴威は彼の後ろ姿を怪しげに見つめたが、すぐに視線を戻し、周りで彼にへつらう設計師たちと談笑を続けた。
楽屋に着いた。
中では準備中のモデルたちが大勢いて、下着姿で歩き回っている者もいた。現場には男性デザイナーやアシスタントも多かったが、彼女たちは明らかにそれに慣れていて、彼らを男性として意識していなかった。
宮尚澤はこのような場面を見慣れていないようで、目に戸惑いの色が見えたが、モデルの服をチェックし始めると、すぐに真剣な眼差しに変わった。