第657章 あらあら見てられないわ

「当たり前でしょう!私、女装の方が可愛いもん!そうそう、二先輩、どこをうろついていたの?大先輩が半年以上も姿を見てないって言ってたわ!それに私とも連絡取ってなかったじゃない!」寧夕は恨めしげな口調で言った。

唐浪は眉を上げて彼女を見つめ、「お互い様だね〜」

二人はしばらく昔話に花を咲かせていたが、そこで横にいた唐夜が口を開いた。「唐浪」

唐夜は男の名前を呼び、表情を変えることなく、瞳に探るような光を宿していた。

「あはは!先輩、久しぶり〜私のこと恋しかった?」唐浪は骨抜けのように寄り添い、体全体を彼の肩にもたれかかった。

唐夜は無表情のまま片手で彼を払いのけ、「師匠がずっとお前を探している」

唐浪は諦めずにまた寄り添って、「師匠だけ?先輩はどうなの?」

傍らで、寧夕は両手で目を覆い、「もうもう...見てられない!ここには子供もいるのよ!祖国の花の蕾が台無しになっちゃう!」