第153章 メッセージを送る

秦家。

  秦のははがそう言うと、校長は言い訳をした。「生徒たちは今自習中なんです。」

  秦のはははそれを聞いて眉をひそめた。「じゃあ、今から見に行きます。後で開けてください。」

  校長はため息をついた。「わかりました。呼び出してきますので、少々お待ちください。」

  秦のははは急に喜びの表情を見せた。「はい、はい、校長先生、ありがとうございます。」

  「いいえ、何も面倒なことではありません。親が子を思う気持ちはよくわかります。初めて子供を預けて、心配なのもわかります。」

  校長はそう言いながら、声を上げた。「秦爽、電話だよ。出ておいで。」

  服がまだ乾ききっていない、全身震えている秦爽が席から「ビクッ」と立ち上がった。あの頻繁な窒息感を思い出すだけで、背筋が凍る思いだった。