第356章 入学式！

林：【妹よ、どこに住んでいるの？】

　　妹よ……

　　葉儷はこの呼び方を見て、手が少し震えた。相手のアイコンを見ると、写真だった。スーツを着て、厳かな笑顔を浮かべている。空港で見かけた慈愛に満ちた人とは少し違うが、テレビに出ている人にはより似ていた。

　　葉儷はますます確信した。この人は確かに林婧だと。

　　林婧が彼女を妹と呼ぶなんて、こんなことを言っても、誰も信じないだろう？

　　しかし葉儷はメッセージに返信する際、とても品位を保っていた：【私たちは名佳ガーデンに住んでいます。】

　　相手がどこに住んでいるかは聞かなかった。結局のところ、指導者の住む場所は機密事項だ！どうして彼女のような一般市民に漏らすことができるだろうか？

　　薛晟はまだぶつぶつと言っていた：「儷よ、君はまだ純粋すぎるんだ。君から積極的にWeChat（微信）を追加しようと提案したら、相手は断らないだろう。でも、返事をするかどうかは別の話だ。」

　　葉儷はもはや先ほどの呆然とした様子ではなく、顎を上げて誇らしげに口を開いた：「ごめんなさい、向こうから積極的に私を追加してきたのよ。しかも、彼女が先にメッセージをくれたわ！彼女は私にとても優しく話しかけてくれたわ！」

　　薛晟：「どうしてそんなことが？彼女が何の理由もなく君と親しくなろうとするなんて？君に何か利益があるの？うちには娘以外に、特に宝物はないだろう？」

　　葉儷は彼を叱った：「あなたはただのビジネスマンね。口を開けば利益のことばかり。私たちが空港で話をして気が合ったということはありえないの？もう話すのはやめるわ。娘のお昼ごはんの準備をしなきゃ！彼女と小向くんはまだ食べていないのよ！」

　　薛晟：「明日は小芳ちゃんも一緒に先に行かせよう。そうすれば君は料理をしなくていい。でも、さっきの質問にまだ答えてないじゃないか！」

　　葉儷：「？」

　　「私と娘が水に落ちたら、誰を先に助ける？」

　　「……」

　　「答えないと切らせないぞ。」

　　「……」

　　この人は年を取るほど、くどくなるんだから！本当に、娘のことまで嫉妬するなんて！

　　葉儷は口角をピクリと動かし、口を開いた：「あなたよ、あなたを助けるわ！これでいい？」