第365章 明日会いに行く

　　劉昭が去った後、葉先生はWeChat上で劉昭から送られてきた写真を見た。

　　昨日の投稿の写真はまだ少し不鮮明だったが、劉昭が自分で撮った一枚はとてもはっきりしていた。

　　薛夕を車に乗せる手伝いをしていた男性は、40歳くらいに見えた。この年齢で、しかも金持ちなら、妻がいないはずがない。

　　薛夕さんはまさか、また誰かの愛人になるつもりじゃないでしょうね！

　　この考えが、葉先生の心に衝撃を与えた。

　　彼女はもはや躊躇する余裕はなく、急いで生徒の保護者に電話をかけた。こんなに優秀な生徒が、外の人に騙されるわけにはいかないのだ！

　　ただし、話題は慎重に選ばなければならない。上手く説明しなければ。

　　ああ、大学に入ったばかりで保護者を呼び出すなんて、保護者は気分を害さないだろうか。葉先生はそう考えながら、慎重に葉儷に電話をかけた。

　　電話が終わると、彼女はぼんやりと電話を切った。

　　隣の教師が尋ねた。「どうしたの？入学したばかりの初日に保護者を呼び出すなんて、保護者は受け入れられなかったの？」

　　葉先生は「...いいえ、そうではないんです。ただ、相手がむしろ喜んでいるように感じたんです」と答えた。

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　　葉儷がもちろん喜んでいたのは当然だ。

　　昨日、保護者として呼び出されたいと願ったばかりで、その味わいを体験したいと思っていたのに、今日、娘が彼女の願いを叶えてくれたのだ！先生は単に来てほしいと言っただけで、他のことは言わなかったが、こんな良いことは急いで行かなければ！

　　彼女が立ち上がったところで、薛晟が口を開いた。「俺が行くよ」

　　葉儷：「私が行く！」

　　薛晟：「太陽が強いから、あなたが日焼けしちゃうよ。やっぱり俺が行くよ」

　　葉儷：「言い訳だってわかってるわよ！私が行くの！」

　　薛晟：「じゃあ、一緒に行く？」

　　葉儷：「...いいわ。林婧にすぐ知らせないと！」

　　薛晟：...なぜか自分が邪魔者扱いされている気がする！！

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　　この時、図書館にいた薛夕は、これらのことを知らなかった。彼女が本を読んでいると、携帯が振動した。

　　手に取って見ると、向淮からのメッセージだった。【僕のこと、恋しい？】

　　薛夕は返信した。【いいえ】

　　向淮：【小さな子、君って残酷だね】