第393章 軍体拳でもてなす

薛夕はさっきまで話さなかったのは、着替えをしていたからだ。

  軍事訓練服を着て夕食を食べて帰ってきたが、汗でべたべたして気持ち悪かったので、今は軍事訓練服を脱いで半袖とショートパンツに着替え、全体的にさっぱりした。

  彼女が話し始めると、謝瑩瑩も寄ってきて、明らかに夕さんが何をするにも私はついていくという姿勢を見せた。

  李紫夏の涙は、彼女と同じように止まったようで、目尻にこぼれそうで落ちない様子だった。

  前回劉昭のために弁解したとき、夕さんが怒ったと思っていたので、夕さんが自分のために話してくれるとは思ってもみなかった。

  劉昭は驚いていた。

  寮では、彼女は実は薛夕を少し怖がっていた。結局のところ、この人は独特のオーラを持っていた。さらに向教官、あの人は単なる教官なのに、非常に危険な感じがした。

  彼女はつばを飲み込んだ。「薛、薛夕さん、あ、あなた何をするつもり?人を殴るのは学校の規則違反よ!あ、あなたは手を出せないわ!」

  薛夕は目を伏せた。「安心して、私はとても規則を守るから。」

  劉昭はほっとした。そして再び警戒し始めた。「じゃあ、私からお金を要求するつもり?」

  彼女は最近こっそりとこの3人のものをたくさん使っていた。李紫夏のものを除いて、薛夕と謝瑩瑩のものは慎重に、あまり使っていなかった。彼らは気づかないだろう?

  劉昭の目には瞬時に涙が浮かんだ。彼女は哀れっぽく口を開いた。「私には本当にお金がないの。家はとても貧乏で、お金を出せないわ。それに、李紫夏のものは、彼女が使っていいって言ったのよ。あなたたちは強制的に買い取ることはできないわ……」

  李紫夏:「…………」

  入学したばかりの頃、劉昭が化粧水を買っていなかったので、とりあえず自分のを使っていいと言ったけど、ずっと使っていいとは言っていなかった。

  彼女が反論しようとしたとき、薛夕はさっぱりと彼女を遮った。「お金はいらない。」

  李紫夏:?

  劉昭:??

  劉昭も考えつかなくなった。殴らないし、お金も要求しない。どうやって彼女と清算するつもりなの?もしかして、薛夕も口先だけ?