第460章 私に何ができるの?

薛夕は携帯を置き、パソコンを開いた。起動している間、謝瑩瑩は顔を真っ赤にして言った。「ひどすぎる。大手アカウントまで拡散を手伝っているなんて。だから事態がこんなに早く広がったのね。しかも、彼らのタイトルは完全に事を荒立てているわ!」

李紫夏は新しい携帯でウェイボーにログインしようとしていた。ログインするとすぐにトレンド1位の情報が目に入った。彼女はまだ冷静さを保っていて、直接言った。「こんなタイトルじゃなきゃ、どうやって事態を広げるの?でも大手アカウントがこんな炎上に便乗するなんて思えないけど」

謝瑩瑩は純粋に「たぶん動画の内容を信じて、正義を守ろうとしているんじゃない?」

李紫夏は首を振った。「大手アカウントの拡散には、お金がかかるのよ。こういう炎上には普通は手を出さないはず。劉昭のお母さんは素直そうに見えたけど、まさかこんなことまでできるなんて!」

謝瑩瑩:???

「えっ、こういう大手アカウントも買えるの?」

李紫夏は頷いた。「そう、うちの父の会社でも、新商品を出すときは、大手インフルエンサーたちに宣伝を依頼するわ。それに、この件がトレンド1位になるのはおかしいわ。この話題が出てからどれだけ経ってるの?なのにもう1位?明らかに誰かが買ったのよ。この劉昭のお母さん、侮れないわ!」

謝瑩瑩は焦って「じゃあ私たちどうすればいいの?学校の人たちは私たちが冤罪だって知ってるけど、外の人たちは知らないのよ。このまま罵られるしかないの?」

そう言い終わると、「くそっ」と声を上げた。「この人たち、ひどい言葉で罵ってくるわ!私たち三人に死ねだって!私たちみたいな人間は社会のクズだって。腹立つ、本当に腹立つ!」

李紫夏は少し心配そうに尋ねた。「この動画で、私の顔はっきり映ってる?」

謝瑩瑩は注意深く見て「撮影者が遠くにいたから、横顔は分かるけど、正面は分からないわ」

李紫夏はほっとした。「分からないならいいわ。そうじゃないと、こんなことがあったら父に電話しなきゃいけないし、会社の株価やイメージに影響が出るかもしれないから」

謝瑩瑩:「…………お金持ちの世界って、本当に複雑ね」