第577章 顧雲卿の末路!

全員が振り向いて、再び薛夕を見つめた。

薛夕はゆっくりと言った。「あなたはこのことのために、十分な準備をして、深く考えていた。方方と同じ服を、二ヶ月前に注文していたのね」

顧雲卿は一瞬固まった。

薛夕は続けた。「方方はお金を稼いでも、孤児院に寄付をするから、自分のことはとても質素にしている。服は二着しかなくて、黒のパーカーと白のパーカー。服のデザインも淘宝で買った安いものよ」

顧雲卿は唇を強く噛んだ。「私が、私が服を買って何が悪いの?私はよく服を買うわ!」

薛夕は目を伏せた。「でもあなたの服は、いつもブランド物で、一万元以上するものばかり。数千元以下のものはほとんどないのに、なぜ58元のパーカーを買うの?」

顧雲卿は強情を張った。「私の勝手でしょう?」

薛夕は論理的に説明した。「それは常識に反している。そして異常があれば必ず何かがある。私はあなたの購入履歴を調べた。あなたはその時、方方と全く同じ服を、黒と白の二着買っていた。早くから準備していたのね。そして劉昭が死んだ日、あなたは授業がなかったのに教室棟にいた。その後、劉昭が死んでから、あなたの黒いパーカーが無くなった。それは、あなたがその時服を着替えて、上階のトイレに捨てたからよ!」

顧雲卿は叫んだ。「それは全部あなたの推測よ。たとえ私が同じ服を買っていたとしても、証拠にはならないわ!目撃者もいないし、私は認めないわ!」

薛夕は目を伏せた。「誰が目撃者がいないって言った?」

顧雲卿の瞳孔が急に広がった。

薛夕は顔を上げ、じっと見つめた。「あの日、清掃員があなたが服を着替えるのを見ていた。だから目撃者がいるのよ」

顧雲卿は驚愕して目を見開き、信じられないという表情で薛夕を見つめた。

目撃者がいる……

どうして、そんなはずが!

薛夕は映像を指差しながら続けた。「それに、方方は小柄だけど、あなたは背が高い。技術的な分析をすれば、これがあなただと分かるわ」

方方はゆったりとしたパーカーを好んで着ていたから、体型は分からない。映像では、低身長の人が近くにいれば高身長に見えることもある。だから目印がなければ、肉眼では見分けられない。これが于達が誤解した理由だけど、警察の技術なら分析できる。

人証も物証も揃っている以上、顧雲卿がどれだけ否認しても無駄だった。