監視カメラの映像はすぐに切り替えられた。
景飛はパソコンを開いて、捜査を始めた。
薛夕が景飛の後ろに歩いていくと、鄭直が間に割り込んできて、眉をひそめながら言った。「早く見てくれ、彼は誰と接触したんだ!」
景飛は頷いた。
画面が拡大され、実験室の隅々が映し出された。
金庫は中央部分にあり、李學磊の実験室とは壁一枚を隔てているだけだった。劉秀は空間を超えて物を取ることができ、壁と金庫の鉄の扉を通して、機密文書を直接盗み出し、それを袋に入れて、うつむいて外に向かった。
その道中には実験室のスタッフばかりがいた。
彼はずっとうつむいて歩き、実験棟の入り口に着いたところで、誰かに捕まった。
しかし、その間に文書が消えてしまったのだ!
景飛と鄭直の二人は焦り、景飛は監視カメラの映像を食い入るように見つめた。「いつ文書を渡したんだ?どこに置いたんだ?この間、外部の人間とは一切接触していないぞ!文書が突然消えるわけがない!」