笑笑がすぐに口を開いた。「もちろんボスが凄いんですよ!」
クロネコさんが嘲笑った。「ボスの異能が何かも知らないのに、どうしてボスが凄いって分かるの?」
一同:「…………」
錢錚は何かを悟ったようだったが、笑笑だけがまだ理解できていなかった。「とにかくボスは凄いんです。世界一だって認められているんですから!」
クロネコさんはため息をついた。「古来より五行相克があって、大きな氷塊は確かに凄くて、戦闘力は群を抜いているけど、彼にも怖いものがある。それは火。そして火能力者は水を恐れ、水能力者は土を恐れる……要するに、相手のことをよく知っていれば、恐れる必要はないってこと。ボスが全世界から最強と見なされているのは、誰もボスの異能が何なのか知らないからなんだ。」
三人:「…………」