「柔ねえさん、これから江海大學に行くけど、一緒に来ないか」夏天は曾柔を一人でここに置いておくわけにはいかなかった。結局のところ、二級殺し屋がまだ潜んでいるのだから。
「向こうで準備してくるわ」曾柔はうなずいた。夏天が彼女を守ろうとしていることを理解していた。
今ここにはまだ処理すべき事があった。曾柔が簡単に指示を出すのを見て、こんなにも多くのごたごたが誰かに解決されていくのを見て、夏天は羨ましく思った。
「悔ねえさん、今日江海大學でバスケの試合があるんだ」
「CNBAはまだ開幕してないから、親善試合かな?」
「親善試合じゃないよ。前回のバスケットボールの神様に関係があるんだ」
「えっ?バスケットボールの神様?あの百発百中の神射手のこと?」
「そう、方力を打ち負かしたあのバスケットボールの神様だよ。今回は復讐のために薛川のコネを使ったらしい。彼の父親は江海大學の副学長だからね。もし葉清雪が挑戦を受け入れなければ、文芸部を解散させるって」