「夏天、もうすぐ大学入試だね。どこの大学に行きたいか、兄貴に言ってみな」と小馬兄が言った。
「弟の学力をそんなに信じてないの?」と夏天は不満そうに言った。
「ははは、そうだな。義父がお前に厳しいから、俺が余計な心配をしてたんだ」と小馬兄は微笑んだ。夏天が小さい頃から学んできたものを見ると、恐ろしく感じたが、幸い義父は彼にそこまで要求しなかった。
「今何してるの?」と夏天は尋ねた。
「何ができるって?生きていくだけさ。昨日も見ただろう、俺が付き合ってるのはあのディベロッパーたちだ。建材の売買をしてる」と小馬兄は微笑んだ。
「建材の売買なのに、なぜ向頭さんなんかと知り合いなの?」と夏天は不思議そうに言った。
「俺は鉄骨を手に入れられるし、上の連中とも繋がりがある」と小馬兄は明言しなかったが、今自分がどれほど大きな商売をしているかを示した。