第134章 このバカ野郎[4番目の更新]

如此狂気じみた場面を見て、公孫屏さえも呆然としてしまった。この価値連城の丹藥が10万元で買われてしまうとは思いもよらなかった。これはまるで宝くじに当たるよりもすごいことだ。

  富豪たちも次々と首を振っていた。あまりにも損をしたと。

  すべての富豪の心の中は同じだった。それは他人が得をするのを見たくないということだ。夏天がこんなに大きな得をしたので、彼らは当然不愉快になった。

  しかし、その中で最も不愉快なのは溫兆華たち3人だった。

  「まず、200番台のお客様におめでとうございます。次に申し上げたいのは、今回のオークションはまだ終わっていないということです」と公孫屏は叫んだ。

  「まだ続けるの?いいものはもうなくなったじゃないか、みんな見物しているだけだよ」

  「そうだよ、一番いいものを持っていかれちゃったんだ。まさか銀のネックレスを買うために金を使えっていうのか?」

  「うちには百萬円級のダイヤモンドリングなんて要らないよ」

  富豪たちは次々と不満を叫んだ。

  銀のネックレスとダイヤモンドリングという言葉を聞いて、溫兆華と汪念林の顔は青ざめた。あの連中が言っているのは彼ら二人のことじゃないか。

  「いいものはまだありますよ」と公孫屏は微笑んだ。彼女はあまり説明しなかった。説明しすぎると、みんなの疑いを招くからだ。

  「では、第4の品物のオークションを始めます」2人のチャイナドレスの女性が第4の品物を運んできた。

  「10万元で」先ほどの出来事に刺激されて、すでに怒り出す人が出てきた。もし彼らも先ほど10万元を出していたら、馬元義大師の丹藥は彼らのものになっていたかもしれない。

  「15万元で」オークションの雰囲気は夏天の先ほどの一撃で火がついた。

  「今回は大儲けしたね」と曾柔は微笑んだ。

  「僕のお金は柔ねえさんのものでしょ」と夏天は言った。

  「私を喜ばせようとしてるだけね」曾柔は夏天の前でしか小娘のような態度を見せない。