夏天は驚きのあまり顎が地面に落ちそうになった。この登場の姿勢はかっこよすぎるだろう。
小隊長の顧棄冷が地面に倒れた瞬間、さらに驚くべき行動をとった。彼は両手を地面につけ、なんとプッシュアップを始めたのだ。まるで先ほど転んだ事実を隠そうとしているかのようだった。
「顧隊長、さっき転んだんですよね?」夏天は気まずそうに尋ねた。
「その通りだ。君の目利きを試してみたかったんだ。さっきは自分のかっこよさに気を取られて転んでしまったが、すぐにかっこよさを取り戻せたからな」小隊長の顧棄冷は自信満々に言った。
「ああ」夏天は頷いた。
「今日から君は我々猛虎特戰隊の隊員だ」顧棄冷は夏天の肩を叩き、その後大声で叫んだ。「みんな、彼に我々の掛け声を教えてやれ!」
「最高にかっこよくなければ最高に凶暴に」全員が一斉に叫んだ。
「じゃあ、我々のモットーは?」顧棄冷は再び叫んだ。
「控えめに」全員が一斉に叫んだ。
「おいおい、どこが控えめなんだよ」夏天は呆れ果てた。この部隊は本当に極上品中の極上品だな。
「新しいメンバーが来たんだから、一曲披露することにしよう」小隊長の顧棄冷は言い終わると、陶酔しながら叫び始めた。「ヨーヨー、木の上の友よ、水の中の友よ、手を休めて俺のリズムに乗って盛り上がれ、AV8Dカンマン、卑怯犬」
「みんなで歌おう、広大な天涯は俺の愛」小隊長の顧棄冷の語彙力に夏天は唖然とした。ここは本当に特殊部隊なのか?
「顧隊長、後で演習がありますよ。凱旋してからにしましょう」顧棄冷の後ろにいた隊員が急いで叫んだ。
「そうだな。百萬大軍、彼を連れて行って装備を交換させろ」小隊長の顧棄冷は言った。
「百萬大軍?ここに百萬の軍がいるんですか?」夏天は少し驚いた。一つの猛虎特戰隊に百萬の軍がいるなんて、怖すぎるだろう。これが華夏の本当の実力なのか。
「俺は百萬だ」越野車の中の一人が手を伸ばして言った。
「俺は大軍だ」もう一人が手を伸ばして言った。
夏天はやっと理解した。百萬大軍は二人の人間で、一人は百萬、もう一人は大軍という名前だったのだ。
「お前、乗れ。後で演習があるぞ」百萬が大声で叫んだ。