第239章 私の射撃技術は下手です

どんなチームにもスナイパーは欠かせない存在だ。5人の小隊であろうと、20人の大隊であろうと、必ずスナイパーがいなければならない。スナイパーはチームの霊魂であり、スナイパーライフルの射程は通常の銃よりも遠い。

同じく特殊部隊でも、叢林戦では、1人のスナイパーが戦局を一変させることができる。

まさに一夫当関、萬夫莫開だ。

前に出れば、1人ずつ倒していく。相手はこちらを打てても、こちらは相手を打てない。

夏天の3番目の試験は射擊だった。

飛行機の移動標的。1000メートルの飛行機移動標的とはいえ、その難易度は2000メートルの地上移動標的に劣らない。高空になればなるほど、風速や気流が大きくなるからだ。

飛行機移動標的とは、犯罪者の形をした鉄板を野戦機の側面に固定したものだ。この種の野戦機は通常5人乗りだが、訓練時は大抵2人で、1人が操縦し、もう1人が後部で的を確認する。

夏天の最終試験は、5発以内で3発90リングを出すことだった。

「恥をかかないようにね」兵花雷婷が夏天の傍らで言った。

夏天は無駄口を叩かず、舌を少し出して風速を感じ取り、頭の中で素早く距離と誤差を計算した。飛行機移動標的とはいえ、飛行機はかなり低く飛び、ほとんど前進しない。そうでなければ、常に前方の高空を飛行する飛行機は、銃では撃ち落とせず、ミサイルが必要になってしまう。

バン!

1発目が発射された。

飛行機上の記録員が大きな札を掲げた。十リング。

十リングを見た周囲の人々は驚いた。この射擊技術は素晴らしすぎる。飛行機移動標的で十リングを出すなんて。この十リングは通常の的の十リングよりもかなり大きいとはいえ、十リングを出せる人はめったにいない。

「見事だ」旅団長が称賛した。

バン!

2発目が発射された。

飛行機上の記録員が大きな札を掲げた。十リング。

また十リング。1発目は運の要素があったかもしれないが、2発目もまた十リングを出した。夏天自身も感心した。この十リングは大きすぎる、通常の5倍もあるから、こんなに簡単に十リングに当たるのだ。

すでに2つの十リングを出した。3発目で9リング以上を出せば、彼は合格だ。

皆が感心している中で。

バン!

3発目が発射された。