どんなチームにもスナイパーは欠かせない存在だ。5人の小隊であろうと、20人の大隊であろうと、必ずスナイパーがいなければならない。スナイパーはチームの霊魂であり、スナイパーライフルの射程は通常の銃よりも遠い。
同じく特殊部隊でも、叢林戦では、1人のスナイパーが戦局を一変させることができる。
まさに一夫当関、萬夫莫開だ。
前に出れば、1人ずつ倒していく。相手はこちらを打てても、こちらは相手を打てない。
夏天の3番目の試験は射擊だった。
飛行機の移動標的。1000メートルの飛行機移動標的とはいえ、その難易度は2000メートルの地上移動標的に劣らない。高空になればなるほど、風速や気流が大きくなるからだ。
飛行機移動標的とは、犯罪者の形をした鉄板を野戦機の側面に固定したものだ。この種の野戦機は通常5人乗りだが、訓練時は大抵2人で、1人が操縦し、もう1人が後部で的を確認する。