第248章 私を信じて

叢林全体での戦闘はますます激しくなっていた。

猛虎特戰隊の指揮所内で、全員の表情はますます深刻になっていった。猛虎特戰隊の隊員の負傷者が増えていったからだ。しかし、敵側はまだ一人も死者を出していない。敵側にも銃撃を受けた者がいたが、状況は猛虎特戰隊側よりもはるかに良かった。

「敵の戦闘力は本当に強すぎる。私の推測が間違っていなければ、彼らは国際的に最も有名な傭兵部隊の一つだろう」と、参謀が眉をしかめて言った。

「サソリ、烏、毒狼のことですね」と兵花雷婷が言った。

「そうだ。もし本当にこの三つの傭兵部隊だとしたら、残りの11人が合流すれば、君の部下たちは大変なことになるぞ」と参謀が言った。

バン!

銃声が響き、全員が夏天のモニター画面を見た。

「成功したか?」兵花雷婷が無線で尋ねた。

「成功しました」夏天が確実に答えた。

夏天は成功したが、彼の小隊長の顧棄冷も地面に倒れていた。彼の足が撃たれたのだ。

「百萬、小冷くんを安全な場所に連れて行け。大軍さん、敵のスナイパーの位置に向かえ。そのスナイパーを見てみたい」と兵花雷婷が言った。

「俺は李狗蛋を支援しに行く」夏天は言い終わると、銃を持って李狗蛋の方向に突進した。

李大軍はすぐに敵のスナイパーの位置に向かった。しかし、油断はしなかった。敵のスナイパーの隠れ場所の周辺には必ず奇襲地雷があることを知っていたからだ。10分後、彼はついに敵のスナイパーの隠れ場所に到着した。この道中、奇襲地雷は本当に多かった。さらに地雷はもっとひどく、一列に地雷が敷き詰められていて、最後には迂回せざるを得なかった。

李大軍の小型カメラが敵のスナイパーに向けられた。

猛虎特戰隊の指揮所内。

「サソリだ。サソリの部下だ」と参謀がそのスナイパーの体の刺青を見て言った。

兵花雷婷はモニター画面の監視カメラを見た。現在、猛虎特戰隊でまだ戦闘可能な隊員は15人しか残っていなかった。しかし、敵の11人小隊は1人しか倒されていなかった。

「何をまだ考えているんだ。部下たちに撤退を命じろ」と参謀が雷婷に向かって叫んだ。