第249章 復讐の兵王

夏天は素早く前へ突き進んだ。

  「夏天、必ず仲間の仇を取ってくれ」と兵花雷婷は頼んだ。

  「安心しろ、俺はそう簡単には死なないさ。女と国のためなら血の最後の一滴まで流す覚悟だ。もちろん、お前のためにもな」夏天は素早く叢林を駆け抜けた。

  猛虎特戰隊の指揮所内では、全員が彼の言葉を聞いていた。スピーカーで外部に流れていたからだ。彼の言葉を聞いて、指揮所内の全員が呆然とし、その後無奈に頭を振った。

  ただ一人、参謀の顔色があまり良くなかった。彼は兵花雷婷の側に来て言った。「若造、俺は龍天生だ。雷婷は俺と幼なじみなんだ。もし俺と争うつもりなら、生きて帰って来いよ」

  兵花雷婷は彼を睨みつけた。

  先ほどの会話のおかげで、指揮所内の雰囲気は先ほどほど重くなくなっていた。