第251章 戦局逆転

煙幕を前方に投げていく。

  「前進しながら投げ続けろ」とバカザルが命令した。

  彼らの力は限られており、直接夏天のところまで投げることはできない。だから、自分たちを煙幕の中に隠す必要があった。

  「スモークグレネードだ。まずい、敵が煙幕の中に身を隠している。これでは夏天の視界を完全に遮ってしまう。今回は鏡子さまを使っても敵が見えないだろう」と第三旅團の旅団長が焦りながら言った。

  「ああ、奴らは彼の退路を封じた。今では逃げようとしても、逃げられないだろう」と参謀の龍天生が無力感を感じながら首を振った。

  バン!

  銃声が響いた。

  「残り11人だ」と夏天が冷静に言った。

  バン!

  「残り10人だ」と夏天が再び言った。

  バンバンバンバンバン!

  「残り5人だ」と夏天が言った。