第271章 霊器を手に入れる

夏天の体が動いた。「お前の含沙射影は何回発射できるんだ?」

花武柳はそこで理解した。自分が騙されたのだと。夏天は先ほどの会話の機会を利用して、含沙射影の光線を引き出していたのだ。彼は今まで誰も含沙射影の光線を引き出せたことがないと思っていた。

だからこそ騙されたのだ。

しかし、騙されたのは騙されたとしても、含沙射影は合計三回発射できる。三回発射した後は充電が必要になる。先ほど既に一回発射したので、あと二回のチャンスがある。

「今度こそチャンスは与えないぞ」花武柳は怒って言った。彼は絶対に同じ過ちを二度と繰り返さない。今度こそ夏天を押さえ込んだら、即座に夏天を打ちのめし、反撃の機会を与えないつもりだ。

花武柳は直ちに含沙射影を発射した。

夏天は今回dodge(回避)しなかった。先ほどの一撃で既に証明されていた。含沙射影は避けられないのだ。その照準方式は銃のような直線飛行ではないようだ。