夏天は透視眼がなぜ勝手に開いてしまうのか分からなかったが、冰心を見ずにはいられなかった。冰心の下着は空色で、パンティーとブラがセットになっており、大きな赤い唇の印が付いていた。
見た目は可愛らしくて愛らしかった。
冰心はまるで自分の体が飛び跳ねるのを止められないかのように、一回転して夏天の傍に来た。そして彼女は夏天の体を跨いだのだが、夏天の頭上を跨いだのだ。夏天の透視眼は開いていたので、この角度から最も美しい瞬間を見ることができた。
冰心は夏天の前で後ろ向きに体を反らせた。この姿勢の難度は決して低くなく、彼女のこの姿勢は上半身を完璧に夏天の前に展示していた。
夏天は顔を背けようとしたが、自分の体が言うことを聞かなくなっていた。
彼の頭の中に小さな黒人と小さな白人が現れた。
黒ちゃんが言った:「見てみろよ、もっと見てみろよ。この美しい光景を見ないと後悔するぞ。」
小白ちゃんが言った:「あいつの言うことを聞くな、あいつは罪の化身だ。俺こそが正義だ。見るのはやめろ、むしろ掴んでみろよ。掴めば絶対気持ちいいって保証するぜ。」
夏天は唾を飲み込んだ。そのとき、おそらくアルコールの影響で、冰心の体のバランスが崩れ、彼女は直接転がってきた。この転がり方で、彼女はちょうど夏天の上に覆いかぶさる形になり、彼女の上半身が直接夏天の体に押し付けられた。
「沈黙は雄弁なり」これが夏天の最初の感覚だった。
冰心は少し酔っぱらっていたが、自分の上半身が守られていないことに気づいた。しかし、自分の上半身を掴んでいるのが夏天だと思うと、彼女はアルコールの影響なのか心理的な影響なのか分からなくなった。
彼女は驚くべきことに逃げも動きもしなかった。そのまま夏天の上に覆いかぶさったままだった。
夏天も動かなかったが、彼の手は一度掴んだ。この感触は彼が一生忘れられないものだった。
葉清雪はちょうど曲を選び終わったところで、片手にビールを、もう片手にマイクを持って、直接夏天の隣に座った。彼女もおそらく少し飲みすぎていて、冰心のことを全く見ておらず、夏天の両手が何をしているのにも気づいていなかった。
彼女は一気に夏天の首に腕を回し、そのまま歌い始めた。