葉清雪は今回、自信満々だった。すでに3枚のKが出ていて、最後のクラブのキングの位置も覚えていた。彼女は先ほど夏天の最初の手に圧倒されて、2回目の引きがずれてしまった。本当はクラブのキングを引きたかったのに、その隣のスペードのクイーンを引いてしまったのだ。
彼女はそのスペードのクイーンで夏天に勝てると思っていたが、夏天がダイヤのキングを引いてしまうとは思わなかった。それでも夏天が勝っても、彼女たちは合計でまだ2本しか飲んでいない。
夏天が10本賭けることに同意さえすれば、彼女は直接クラブのキングを引いて勝てる。そうすれば夏天は10本負けることになる。
勝てると思うと、葉清雪はますます興奮した。以前も自信満々だったが、夏天の運がこんなに良いとは思わなかった。2回とも彼女より大きい札を引いたのだ。
今回は夏天に10本一気に飲ませる。10本飲んだ夏天はきっと少し酔うだろう。そのチャンスに乗じてさらに夏天に勝ち続けよう。
すべての算段が彼女の中でうまくいっていた。
「話してよ、本当に敢えるの?」葉清雪は両手を腰に当て、気勢を上げて夏天を見つめた。
彼女は上半身を突き出し、夏天と激しく争う構えを見せた。
「敢えないわけじゃないけど、君たち二人を酔わせてしまうのが心配なんだ」夏天は憂鬱そうに言った。
「私たち二人は酔うのを恐れないわ。あなたが敢えるかどうか言ってよ」葉清雪は気勢を上げて続けた。「あなたが敢えないなら、男じゃないわ」
葉清雪は本当に夏天が敢えないと言うのを恐れていたので、後半の言葉を付け加えた。こうすれば夏天は敢えないとは言えない。さもなければ夏天は自分が男ではないと認めることになる。
「やるよ」夏天はさっきまで本当に敢えないと言おうと思っていたが、従姉の最後の一言で強引に押し戻された。
「早くしてよ。私たち二人は酒に強いのよ」冰心は胸を叩いて言った。
「よし、勝負だ!」夏天は言った。
葉清雪は夏天が同意したのを聞いて内心喜んだ。今度こそ夏天に勝つ。夏天に勝てると思うと、彼女の心は非常に嬉しかった。最大のクラブのキングはすでに彼女の視野に入っていた。