その宝物こそが本命で、青銅の酒杯は貴重ではあるものの、それは単なる補助的な道具に過ぎず、それはただその物をより良く発揮させるためのもので、緑の葉のように、花の美しさを引き立てるものですが、引き立てなければならないのです。
青銅の酒杯がなければ、その物も最大の効果を発揮できず、皆が最も気にしているのはその物なのです。
「盗門のやつらはこの物の使い方を全く知らないから、長年これを単なる宝物として扱い、使用していなかったんだ」と一人が軽蔑した様子で言った。
「彼らが使おうとしても、使えないだろう。その中に含まれているエネルギーが強すぎて、直接使えば死んでしまう」と別の一人が言った。
「早く取り出して見せてくれ」後から来た二人が急いで言った。
その人の手に赤いビーズが現れた。外見からはガラス玉のように見えたが、夏天が透視眼を開くと中の秘密を発見した。このビーズはガラス製ではなく、ダイヤモンドだった。
ダイヤモンドをビーズに加工するなんて、まさに信じられないことだ。最も重要なのは中の血の筋で、ビーズが赤く見えるのはその血の筋のせいだった。
夏天は注意深く観察した。それは間違いなく生きた血液で、しかも自ら流動している血液だった。
つまり、ビーズの中の血液は生きているということだ。
「これは盜星のあの宝物じゃないか?」夏天は一目見てこのビーズが盜星のものだと気づいた。
当時からこのビーズには何か不思議なものがあると感じていたが、どこが不思議なのかわからなかった。今でも彼らが何をしようとしているのかわからない。
「ついに見ることができた、本当に素晴らしい」その二人は目を見開いてそのビーズを見つめていた。
「カインの血だ、まさかカインの血を見られるとは」その二人は興奮して言った。
「黙れ、死にたいのか。何を言うべきで、何を言うべきでないか分からないのか?」先にいた二人が注意した。
「大丈夫だよ、ここには誰もいないし」後から来た人が気まずそうに言った。
「口は災いの元、用心に越したことはない」先にいた人が警告した。
「はい、分かりました」その人は頷いた。