第331章 合コン

「三さん、どこにいるんだ?お前だけが来てないぞ。みんな合コンを待ってるんだ」と大さんの劉青雲から電話がかかってきた。昼間に彼らは既に携帯番号を交換していた。

「マジかよ、大さん、そんなに欲求不満なのか?昼間に女子と遊んだばかりじゃないか?」と夏天は不思議そうに尋ねた。

「あれは遊びじゃない、純粋な交流だよ。もう話すのはやめだ。俺たちは先に行くから、後で自分で来いよ。絶対来るんだぞ」と大さんの劉青雲は言い終わるとすぐに電話を切った。

夏天は仕方なく首を振った。

彼は錢たいちょうに電話をかけ、お金の捜査が終わったら、特別行動部の資料を取りに行くように頼んだ。もちろん、夏天は彼に特別行動部に行かせるのではなく、あるカフェで待ち合わせをした。

これが夏天の江海市での影響力だった。

工商局の下の小さな局長を、30分もかからずに手なずけたのだ。

夏天の江海市での地位を表すなら、数文字で言い表せる。闇社会も表社会も、商業も政治も全て通じている。

もしその小局長が清廉潔白だったら、夏天は本当に何もできなかっただろう。良い官僚を殺すわけにはいかない。しかし、この人物は汚職官僚だったので、ずっと簡単だった。

正規の手続きを踏むだけでよかった。

錢たいちょうは今や江海市警察署の注目の人物だ。感謝の旗が警察署中に掲げられ、数日で大きな事件を解決する。彼の名声は市長の耳にまで届いていた。

市長が直接電話をかけて慰問してきたほどだ。

さらに錢たいちょうは各新聞にも取り上げられ、人民の良き警察官、本当に実務をこなす良き警察官として紹介された。

錢たいちょうは最近忙しすぎて死にそうだった。記者からの取材が絶えず、警察署内部からも取材に応じるよう特別に指示され、それが警察のイメージアップにつながるとされた。さらに付き合いも増えた。

しかし彼は一つのことを理解していた。今日の成功は全て夏天のおかげだということを。だから何をしていても、夏天から電話があれば即座に対応した。

先ほども他人と食事中に夏天からの電話を受け、すぐに署に連絡して人員を集めた。

食事の席の人々は彼を奇妙な目で見ていたが、彼は全く気にしなかった。