第357章 全部持ち去ればいい

夏天が手紙を開いた瞬間、呆然としてしまった。全て数字の羅列で、これらの数字は彼には全く理解できなかった。

「誰か分かる人いる？」夏天は数字を他のメンバーに見せたが、全員が首を振り、これらの数字が何なのか分からなかった。

「師範、これは何かの暗号のようですが、私たちにはさっぱり分かりません」第七グループのグループリーダーは憂鬱そうに言った。

「本物の情報も偽物の情報も区別できないなんて、何をやってるんだ」夏天は手の中の情報を見ながら崩壊寸前だった。外の審判は一体何を考えているんだ！

夏天たちのこの状況は、外からも見えていた。

「三人の審判、これはどういうことですか？」葉婉晴は冷たく三人を見つめた。

「これは静電暗号です。解読法は葉老が既に配布したはずですが」Lグループのリーダー龍百川がそう言って葉老の方を振り向いた。

「忘れていた！」葉老は気まずそうに言った。

「忘れた？じゃあ彼らにも渡していないの？」葉婉晴は氷のような声で尋ねた。

「彼らは早く来たから渡したけど、あなたは遅かったから忘れてしまった」葉老はとても気楽に言った。

「葉老、それはちょっとフェアじゃないでしょう？」于笑雲は不満そうに葉老を見ながら言った。葉老は明らかに江海市特別小隊を妨害しようとしている。解読法も教えずに、どうやって真偽を見分けろというのか。

「忘れたものは忘れた。あの夏天は腕が立つんだろう？自分で何とかすればいい」葉老は軽蔑的に言った。

そのとき、映像の中の夏天は再び中指を立てた。

「また君たちの仕業だってことは分かってるよ。いいさ、遊びたいなら付き合ってやる。全ての情報拠点を制圧して、全ての情報を手に入れれば、本物がないはずがない」夏天が言い終わると、銀針が飛び、直接機器のカメラを壊した。

やるからには、当然この連中に自分のやり方を見せるわけにはいかない。

「お前たち、状況をよく偵察しろ。そのまま前進して、出口はあそこだ。直接向かって、さっき押収した手榴弾と地雷を全部その周辺に埋めろ。多ければ多いほどいい。そこに隠れて俺を待て。奴らと少し過激なゲームをやってやる」夏天は命令した。

「師範、一緒に行きましょう！」