第350章 真の地域大会

地域大会とは各地域で行われる大会のことだ。

特別行動部は各市に一つずつあり、その部長は必ず葉姓の者が務めている。

同じ葉姓とはいえ、彼らの間柄は決して良好ではない。特に同じ地域内の者同士は、仲が良いどころか、喧嘩をしないだけでもマシな方だ。

特別行動部には補給、人員、配分、任務、支援がある。

これらはすべて特別行動部自体の能力に関係している。地域一位の特別行動部は、補給の優先権を持ち、人員の拡充や竜組から追放された達人たちも、まずこのような部隊を選ぶ。

配分と任務に関しては言うまでもなく、良い任務は能力のある部署に割り当てられる。

支援については竜組への支援要請回数のことで、各部署には竜組に支援を要請できる機会があるが、回数制限がある。江海市特別行動部は年に一回しか要請できない。

しかし地域一位の部署は異なり、年に二回竜組に支援を要請でき、最大三名の竜組達人を招聘できる。

これが待遇の違いだ。

能力が高ければ高いほど、上からの待遇も良くなる。

また、葉家は毎年集会があり、実力のある者だけが認められる。葉婉晴の江海特別行動部は成績が常に悪く、彼女は最も軽視されている存在だった。

夏天は林冰冰を連れて特別行動部に向かった。

「總教官様、着きましたよ」林冰冰は總教官という言葉を特に大きな声で言った。

「警花さん、私は總教官なんだぞ。もしこれ以上からかうなら、観戦させないぞ」夏天は脅すように言った。

「はいはい、官位が一つ上だと人を押しつぶすんですね」林冰冰はくすくす笑った。林冰冰は既に夏天を友人として見ており、冗談を言い合えるようになっていた。

葉婉晴のオフィスに到着した。

「おばさん、今回の試合はどこでやるの?」夏天は尋ねた。

「江海市からそう遠くないところよ。あなた、今回は話し方に気をつけてね。今回の審判には軍區の首長、竜組の隊長、葉家の上層部が来るわ」葉婉晴は夏天の口が厄介を引き起こすことを心配していた。

「僕がそんなに厄介を起こすかな?」夏天は不思議そうに尋ねた。

「ええ」部屋にいる全員が頷いた。

「ちぇっ!」夏天は彼らを相手にするのをやめた。

この時、葉婉晴のオフィスには、九名の参加者に加えて夏天と林冰冰、そして葉婉晴と彼女の秘書がいた。

彼らが今回の大会会場に向かうメンバーだった。