第376章 栄誉のための戦い

「くそっ!」冰川は夏天に中指を立てた。

「気をつけろよ、俺はお前の義理の弟なんだぞ、そんなことするのはよくない」夏天は照れくさそうに言った。

「ハハハ!」皆が笑い出し、夏天は場の雰囲気を和らげた。

夏天の作戦任務はシンプルだった。相手は必ずX港市と國際安全隊の引き渡し時に、他の五つのDR1をX港から運び出すはずだ。なぜなら、その時がX港の他の場所の防禦力が最も薄い時だからだ。

そのため夏天は上司に最初の引き渡しで偽物を使わせ、敵の注意を逸らし、その間に彼と冰川が別々に行動して、飛行機を使って江海市の密入国港で迅速に迎撃し、その後安全隊との引き渡しに戻る計画を立てた。

距離は遠いものの、ヘリコプターのスピードは遅くないし、空では渋滞もない。

その時はヘリコプターを最高速度で飛ばすだけでいい。