第387章 ここは危険すぎる

夏天が今どれだけのお金を持っているのか、実は彼自身にもわからないが、これらの資金は全て融資によるものだと知っている。他社より利息は低いものの、夏氏グループは夏天のものなので、多くの人々が喜んで夏氏グループに投資している。

夏氏グループの信用が十分だからだ。

また、夏氏グループは彼らに希望を見せている。まだ上場はしていないが、すでに内部株式制度を導入しており、一定額以上の投資をした人々は夏氏グループの株式を得ることができる。

夏氏グループの株式を持つことは、単にお金を稼ぐためだけでなく、面子も得られる。これらの富裕層は通常自分の会社も持っているが、外で夏氏グループの株主だと言えば、とても面目が立つし、そういった会社との取引を望む人も多い。

普段は誰も彼らに手出しをする勇気がない。

これが江海市における夏天の威信だ。

そして夏天は確かに皆を裏切っていない。夏氏グループの全ての事業は日の出の勢いで、皆が夏氏グループの将来性を見ている。

利息だけで満足していた人々も、コネを使って夏氏グループの株式を得ようとしている。たとえ1パーセントの株式でもいいと言う。

要するに、夏天の会社は今や資金に困っていない。

夏天の下の四大株主、曾柔、小馬兄、火おじいさま、徐德川の4人の資産は倍増しているが、同時に彼らは忙しさに追われている。

彼らは最近、様々な業界のプロジェクトを研究し、全て最も専門的な人材を雇って管理させている。

夏天は2枚のカードを持っている。1枚は日常の支出用で、もう1枚は入出金の流れを記録するカードだ。夏天の1枚目のカードにお金があり、もしそれを使い切った場合、2枚目のカードから自動的に1枚目のカードに資金が移される。

この2枚のカードは徐さんが特別に銀行で夏天のために作ってもらったものだ。

そのため夏天は今やお金に困っていないが、香港でより大きな世界を見たことで、今後は夏氏グループの幹部たちに会社負担で旅行をさせ、外の世界を見せることを決めた。そうすることで、彼らは夏氏グループをより良くできるだろう。

「前よ」美女泥棒は夏天を引っ張って前へ進んでいく。

彼女は夏天を巨大なショッピングモールの前に連れてきた。

「着いたわ。ここは女性の買い物天国よ。ここで何を買っても、きっと彼女は喜ぶはずよ」美女泥棒は興奮して言った。