幸せな気持ちが押し寄せてきて、葉清雪が夏天にキスをしたことに、冰心はまったく不快感を覚えなかった。
彼女は冰心の親友であり、夏天の従姉妹でもあるので、気にすることはなかった。むしろ、葉清雪が夏天の従姉妹でなければ、彼女は葉清雪と一緒に夏天の面倒を見たいと思っていた。
結局のところ、夏天のような優秀な男性が、一生彼女のことだけを考えているはずがない。助っ人が一人増えれば、夏天の扱いも楽になるだろう。
「さあ、食事に行こう」と夏天は二人の女性に言った。
「いいわね、また天禧門に行きましょう」と葉清雪は興奮して言った。今、彼女は本当に幸せで、首のネックレスを見ると、抑えきれない喜びが込み上げてきた。
「じゃあ天禧門に行こう。先に電話して席を予約するよ」と夏天は言って電話を取り出した。