第415章 誰も近づくな

偽霊器とは、霊器と普通武器の中間に位置するものだ。偽霊器と言っても、その中に秘められているエネルギーは決して少なくない。

偽霊器は地級の達人が最も好んで使用する武器である。

だからこそ、白羽は偽霊器を見た時に、そんなに急いで警告したのだ。

偽霊器の殺傷力は非常に大きく、夏天が不注意だと、攻撃を受けてしまう可能性がある。

「偽霊器か」夏天は眉をひそめた。文雅に一体何が起きたのか分からなかった。なぜ彼女が偽霊器を持っているのか。夏天は確信していた。偽霊器は決して安っぽいものではないはずだ。

「もしかして童老先生が彼女に何か秘術を使ったのか?だから彼女の実力が大幅に上がった。そうでなければ、童老先生がこんな貴重なものを彼女に渡すはずがない」夏天は心の中で呟いた。この時、彼は警戒を強めた。