七幻の視線に沿って、皆は夏天の胸元にある火光を見た。これは火龍短刀が引き起こした傷だった。
夏天は傷口から激しい痛みを感じた。まるで全身が燃えているような痛みだったが、それでも必死に耐えていた。
バン!
夏天の体の痛みが増すにつれ、彼は地面を殴りつけた。この発散で苦痛を和らげようとしたのだ。
「今どうすればいいの?何か考えてよ!」紅さんは焦りながら白羽に尋ねた。
「あの偽霊器の短刀は火屬性だ。私たち三人で力を合わせて、彼の体内の火毒を押し出せないか試してみよう」白羽たち三人は同時に動き、內力を両手に集中させ、夏天の背中に同時に手を当てた。
しかし三人が內力を夏天の体内に押し込もうとした瞬間、彼らは状況がおかしいことに気付いた。
「まずい、すぐに手を引け」白羽が大声で叫んだ。