正午。
青空ネットカフェ。
普段は休日でなければ人がいないネットカフェが、今は満員だった。
時折、誰かが驚きの声を上げるのが聞こえた。
……
ネットカフェの隅で。
方平は目の前の画面を見ながら、つぶやいた。「バカばっかりだな。宗師の戦いの動画があると思ったのに!」
午前中のクラスでの盛り上がりで、方平は動画に大きな期待を抱いていた。
しかし、実際に動画を見てみると、方平はちょっとがっかりした。
宗師が強くないわけではない。人が全く映っていないだけだ!
命がけで盗撮したと称するこの記者は、両者が戦う場所から少なくとも100メートル以上離れている!
さらに悪いことに、日が暮れかけていて、その間に小さな丘があった。
耳をつんざくような「ゴゴゴ」という音以外、方平は何も見えなかった。
かすかに、丘の向こう側から飛んでくる岩の破片が見えた。
あいつらが言っていた「山頂を吹き飛ばす」というのは、この岩の破片のことか?
方平も認めざるを得なかった。戦いで岩を100メートル以上飛ばすのは確かにすごい!
でも、一撃で山を吹き飛ばすって話はどうなったんだ?
少し失望したものの、方平は動画を閉じずに、その後の記者の現場レポートを待った。
命がけで盗撮したというこの記者は、おしゃべりでもあった。
盗撮しながら、自慢げに言った。「今回の二人の宗師強者の戦いは、事前に具体的な場所が公開されていませんでした!
私、劉大力の絶え間ない分析と判断により、最終的に両者が最も戦う可能性の高い地域を特定しました!
事実がそれを証明しています。私、劉大力の分析が正しかったのです!
これだけでも、私、劉大力の知恵と勇気を十分に示していると言えるでしょう!」
「今回、私は命を懸けて宗師強者の戦いの場所に近づき、広範な大衆のために貢献しています!
もし私、劉大力がここで死んでしまったら、視聴者の皆さんは必ず私のことを覚えていてください。私は——劉大力です!」
そう言いながら、この兄貴はカメラを自分の顔に向けた。