時間はあっという間に7月に入った。
この数日間、両親は忙しく、方圓も忙しく、逆に方平が一番暇そうだった。
両親は結婚式の準備で忙しく、親戚や友人に連絡を取っていた。
方圓は自慢...いや、共有に忙しかった。
「お兄ちゃんが魔都武大に合格したんだよ!」
「お兄ちゃんが武術を教えてくれるようになったんだ!」
「将来、私も魔都武大に行くんだ!」
「......」
これらの言葉を、方平はよく耳にした。
自分がもうすぐ魔都に行くことになるので、この子に携帯がないと不便だろうと考え、方平は彼女に携帯電話を買ってあげた。
しかし、携帯を渡した途端、方平は後悔した。
この子は試験が終わるとすぐに、方平よりも電話をかけるようになり、忙しそうだった。
自慢は二の次で、例えば今、方平はこの子が携帯を持って小声で言っているのを聞いた。「本当に売れないの。お兄ちゃんが言ったの、もし彼の物をまた売ったら、殺すって。」
「......」
「サインもダメ。今は全然サインしてくれないの。」
「......」
「500元?玉ちゃん、頭おかしくなったの?そんな高い値段出して!」
「......」
「じゃあ、考えてみるね。こうしよう。お兄ちゃんが出て行ったら、学校が始まる時に家に何か残ってないか見てみて、その時に君が来て選んで......」
「......」
最初の方を聞いて方平は少し安心した。この子がようやく教訓を覚えたようだった。
しかし後半の言葉を聞いて、方平の顔色が曇った!
つまり、俺が出て行ったら、この子は俺の物を全部まとめて売るつもりか?
おそらく方平が自分を見ているのを感じたのか、方圓は急に声を大きくして言った。「玉ちゃん、外では遊ばないよ。この数日間は真面目に武術の練習をするんだ!」
「うん、そういうことで。学校が始まったら会おうね!」
「......」
方平は口角を引きつらせた。お前は兄貴を馬鹿だと思っているのか?
二次骨強化を完了した自分は、普通の一級武者に劣らない。