6月18日、志願票を出す日。
この時になってやっと、方平は楊建たちの成績を知ることになった。
楊建は今回の一般教養科目の試験ではまあまあの成績を取ったが、605点の最低基準線には達していなかった。597点だった。
この成績は、楊建の普段の成績からすると、かなり良いものだった。
8点足りず、気血もぎりぎり基準に達したところで、南江武道大學に楊建が志願することはできなかった。
劉若琪も同様で、彼女の一般教養科目の成績はかなり良く、吳志豪よりも8点高い653点を取った。
楊建と同じく、南江地元の武科大學に志願することはできなかった。
本来なら、あと少しで基準に達しなかったこのような状況で、二人はおそらく非常に落胆したはずだ。
しかし方平が学校に着いたとき、彼らに落胆の様子は見られず、むしろ機嫌が良さそうだった。
……
方平が尋ねる前に、楊建は興奮して説明し始めた。「成績が出て、南江武道大學の募集基準を見たとき、もう絶望的だったんだ!
8点足りないなんて、まるで人殺しみたいだよ!
もう他の学校を見る気もなかったんだ。だって以前は南江武道大學が南江省内での募集で、要求が一番低かったからね。
でもその後、若琪から電話がかかってきて……」
隣にいた劉若哇が自ら話を引き継いだ。普段は喜怒哀楽の表情があまり見られない彼女だが、この時は笑みを浮かべていた。
「私が楊建に電話したのは、ちょうど天南武道大學の募集情報を見つけたからなの。
天南武道大學が今年募集枠を拡大して、他の学校よりも要求が少し低くなったのよ!
気血115カード、一般教養科目が重点ライン595点に達していれば応募できるの!
私はちょうど115カードに達していて、一般教養科目の成績も良かったから、天南武道大學に応募すれば、合格の可能性が高いの……」
劉若琪はこの時本当に落ち着かない様子で、話しながら明るい笑顔を見せた。
この娘は決して醜くなく、日頃の鍛錬で体型も良く、この笑顔に周りの男性たちは思わず見入ってしまった。