6月1日、子供の日。
もちろん、方圓の言う「妹の日」でもある。
朝早くから、方圓は方平にお祝いをしてほしいとねだり、方平は困り果てた。
この子の小さな思惑は、方平にはもちろんお見通しだった。
お祝いというからには、プレゼントは欠かせない。
プレゼントなら、方平は実際に用意していた。
そこで、予想通り方圓がプレゼントをねだってきたとき、方平は「豆菓子」を一つ渡した。
方圓は方平の手にある「豆菓子」を見て、顔から笑みが消え、最後には歯ぎしりしながら怒って言った。「これがあなたの用意したプレゼント?」
「そうだよ」
「これ、私が数日前にあげたチョコレートじゃない?」
方圓はますます怒った!
私があげたときは一袋丸ごとだったのに、あなたがくれるときは一粒!
せめて一袋全部返してくれたら、まだ我慢できたのに。
でも、お菓子をあげるのに一粒だけってどういうこと!
方平はにっこり笑って言った。「これは普通の豆菓子じゃないよ。味が特別おいしいんだ。
お兄ちゃんはお金に困ってると思う?
困ってないよ!
でも、なぜ一粒だけあげたかというと...」
「ケチだからでしょ!」方圓は不機嫌そうに言い返した。
彼女は血気丸を見たことがなかったので、当然、彼女の目に映る豆菓子が血気丸だとは知らなかった。
血気丸一粒の市場価格は3万円。
今の方圓には、血気丸しか使えず、普通の気血丹ではもう効果が強すぎた。
実際、この時期に子供の基礎を作るために使うのは、多くの家庭では気力回復薬か回復丸だった。
血気丸は、ある程度の家庭の経済力がないと、この時期に使うことはできず、大学入試の直前くらいだった。
方平の手元には全部で18粒の血気丸があり、血気丸は気血が150カード以下の学生には効果があった。
しかし、方平や正式武者たちにとって、血気丸の役割は日常的な気血の補充にすぎなかった。
血気丸を服用しても、彼らの気血の上限を上げることはもうできなかった。
ただ、これを方圓の基礎作りや気血の養成に使うなら、効果は悪くなかった。
方圓の不満に対して、方平は説明しなかった。