台上で、韓旭が先に登場した。
韓旭は手に長槍を持っており、方平は思わず傅昌鼎の方を見た。
唐松廷は小声で嘲笑って言った。「ある人は韓旭のファンで、3年間押さえつけられていた……」
「黙れ!」
傅昌鼎の顔色はあまり良くなく、軽く鼻を鳴らして言った。「槍を使う奴は多いんだ、武器なんてたかが知れてる!」
方平たちは顔を見合わせたが、誰も彼を打ちのめすようなことは言わなかった。
おそらく唐松廷の言う通り、長い間押さえつけられていたため、傅昌鼎は無意識のうちに相手を真似ていたのだろう。
すぐに、孫明宇も台に上がった。
孫明宇は意外にも長柄斧を使っており、これは方平を驚かせた。彼自身もこれを使おうと考えたことがあり、テレビに出てくる三板斧の程さんのようなものだった。
しかし後に李さんが刀を勧めたので、彼も強くは主張しなかった。
まさか孫明宇が長柄斧を使うとは思わなかった。
……
台の上で。
韓旭は一糸乱れぬ様子で、非常に真剣に礼をして言った。「京都武大、韓旭!」
「武道大學連盟、孫明宇!」
この時、審判が場にいた。審判は方平が知っている人で、魔武のある指導者で、五段の実力を持っていた。
台下の観客たちも皆真剣に試合を見始めた。
「始め!」
審判は余計なことを言わず、二人が礼を終えるとすぐに大声で試合開始を告げた!
二人はほぼ同時に動き出した!
孫明宇の両腕が瞬時に太くなり、長柄斧が稲妻のように振り下ろされた!
一方、韓旭の対応は槍を出すのではなく……空中に跳び上がった!
この一跳びで、韓旭は直接2~3メートルの高さまで跳び上がった!
方平たちはほぼ韓旭と目線を合わせることができた。
空中に跳び上がった韓旭は、空中で数歩踏み、孫明宇が振り下ろしてきた長斧を飛び越え、そして稲妻のように素早く下に槍を突き出した!
「取るに足らぬ技だ!」
孫明宇は怒鳴り声を上げ、すでに振り下ろそうとしていた長斧を突然引き戻した!