1月10日。
全国新生武道交流大会が、正式に開幕!
早朝から、魔武の大門前には無数の人々が集まっていた。
前方では、多くの記者が最前列を占め、カメラのフラッシュが止まることなく光っていた。
「魔都の黃總督が来た!」
「教育部の張副部長!」
「魔都搜査局長!」
「おや、あれは軍部の人間だろう?」
「財界からも人が来ている、あれは復星の副社長だろう?」
「太平洋保險の社長も来たぞ、この人が来たら間違いなく何か良くないことが起こる、人が死ぬことを想定して、保険金支払いの準備に来たんじゃないか?」
「……」
群衆の外側で、方圓はつま先立ちをしながら、汗だくになって焦りながら言った。「何も見えないじゃない。なんで私たちを中に入れてくれないの?」
譚振平は笑いながら落ち着かせるように言った。「これらのお偉方が入場したら、私たちの番だよ。」
中心にいるお偉方に比べれば、彼らのような人間が観戦できるだけでもいいほうだと、譚振平はそれ以上の望みは持っていなかった。
彼の上司の上司については...教育部から副部長が一人来ていたが、それは譚振平とは関係ない。
彼のような小物は多すぎて、誰が彼のことを知っているだろうか。
「武大の学生はどこだ?」
誰かが好奇心から尋ねた。譚振平は誰が聞いたかは気にせず、適当に答えた。「別の門から早めに入場したようだ。」
吳志豪は不満そうに言った。「方平のやつは何をしているんだ。彼に頼んで早めに入れてもらおうと思っていたのに、結局姿を見せないなんて。」
「兄さんは用事があると言っていたわ。私たちだけで先に入るように言われたの。」
方圓は兄の代わりに説明した。方平に用事がなければ、妹である彼女のことも放っておかないはずだ。
数人は群衆に混じって、押し合いへし合いしながら、大声で話をしていた。
中央のお偉方たちは、この時すでに続々と入場していた。すぐに彼らの番が来るはずだ。
すぐというのは本当にすぐで、お偉方たちが入場すると、魔武の関係者が観客を順次案内し始めた。
……